ブログ

ブログ

2017年06月22日 [尾山台 歯科, 訪問歯科, 認知症]

【口腔ケアで認知症対策?】他職種交流会に参加してきました!

IMG_2149

 

 

 

 

 

前回予告しました通り、昨日は、医療・介護職同士の[他職種交流会]にも当院・岡本歯科クリニックのスタッフが参加してまいりました。

テーマは〔認知症高齢者の見守り〕という、まさにこれから私たち医療に携わる者が考えていかねばならない大きな課題についてでした。

[認知症]に関しては、もはや御説明の必要はないかもしれません。

有病者数が国内でおよそ500万人という国民病であり、いきなり命の危険にさらされる病気ではないので軽んじてしまいそうな部分がありますが、本人にとっても周りの者にとっても、生きながらにしてその人がその人でなくなってしまうかのような、非常におそろしい疾患ともいえるのではないでしょうか??

地域包括支援センター、居宅支援事業所、施設、福祉用具業者、社会福祉協議会など、他職種の方々がそれぞれの立場からこれまで見てきた[認知症]の方にまつわるケースをお話してくださったことで、多くのヒントが得られる有意義な交流会となりました。

[がん]などの重い病気では、この病気にかかっているかどうかを本人に伝える[告知]をおこなうかどうかというのもひとつの問題になることがありますが、[認知症]においても、うっかり患者さん本人に「あなたは[認知症]だから」と告げてしまうと「自分はそんな物忘れなどはない」と、お気持ちを害してしまい介護拒否につながる危険があるため、気を付けなければならないようです。

[認知症]の方にどのように関われば良いか、一種のガイドライン的なものがあれば対応しやすいのかもしれないですが、患者さんの数だけ実際の症状は多様に存在し、またご家族などの周辺環境まで考慮せねばならないとすると、現場では、その場その場に応じた1対1の柔軟な対応力がその都度求められるのかもしれません。

 

さて、当院・岡本歯科クリニックではひとりで外出困難になってしまった[認知症]の方にも対応した[訪問歯科]のサービスも行っておりますので、ぜひご相談ください。

歯が健康な状態に維持され、しっかりと噛んで食事ができることは、言うまでもなく[認知症]の予防につながります。

食べているときや歯をみがいているとき、口の中の感覚は、脳神経の中でもいちばん太い、三叉神経(さんさしんけい)という経路から伝わるため、それだけ脳を多く刺激してくれます。

食事中や歯みがきのとき、ふと良い考えがうかんだりすることを皆様もご経験になられたことはありませんか??

よく噛んでの食事や歯みがきという日々の習慣を通じても、[認知症]はしっかりと予防できます。

当院・岡本歯科クリニックも及ばずながら医療従事者の一員として[認知症]予防の一助となれれば幸いです。

 

岡本歯科クリニック

中谷 & 訪問看護職員

 

↑