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2017年09月13日 [世田谷 歯医者, 尾山台 歯医者, 訪問看護]
他職種交流会 〜口腔癌について〜
昨日は地域包括支援センターで主宰される、他職種交流会に出席してまいりました。
今回は「歯科」領域の内容が題目であり、玉川歯科医師会の理事であられる大島先生もお見えになられておりました。
そして、発表を行って下さった先生は岡本歯科クリニックと同じ尾山台にある「おおくら歯科口腔外科」の大倉先生です。
ここで取り上げられた内容は、
「口腔癌(こうくうがん)」
でした。
みなさまはどれだけご存知でしょうか?
今回のブログではこの
「口腔癌」
にスポットをあてて、ご紹介してみたいと思います。
[口腔癌]
とは、お口の周囲にできる多様な「がん」をひとまとめにした呼び方です。
具体的にはこのうち、舌のがん、
「舌癌(ぜつがん)」
が過半数を占めています。
これ以外のものではいずれも10%程度ずつですが、
歯茎にできる
「歯肉癌(しにくがん)」
ほっぺたの裏側にできる
「頬粘膜癌(きょうねんまくがん)」
舌の付け根にできる
「口底癌(こうていがん)」
などになります。
「がん」は「悪性腫瘍」や「悪性新生物」という言われ方もします。
場合によっては痛みもさほどでなく、口腔癌の場合でも発見が遅れやすいというのが問題の一つです。
命をおびやかすとても怖い病気という一般的イメージはおおよそ間違っておらず、これが悪性腫瘍と良性腫瘍の決定的な違いでもあります。
問題の発生原因ですが、環境が90%を占めるようです。
つまり、がんは正しい知識によって予防できる可能性があると換言できるでしょう。
口腔癌であれば、
「タバコ」
が最大のリスクと言われているようす。
喫煙者の口腔癌発症率は禁煙者の7倍とのことです。
さらに、飲酒単独でならともかく、
飲酒×喫煙
という相性が悪く、これによって口腔癌のリスクが非常に高まってしまうという事も追記しておきたいと思います。
また、歯みがきも含めて口腔内を普段から清潔に維持しておくことが、私たちに可能な最大の予防です。
大倉先生はとにもかくにも早期発見・早期治療と力説されておりました。
岡本歯科クリニックでも口腔がん検診は行っていますので、何でもお聞きくださいね。
次回はこの続きをお伝えできればと思います。
岡本歯科クリニック
訪問看護職員 & 中谷